混沌

旧自主ゼミの野田くんが見舞いに来てくれた。併せて、これからのゼミのあり方に及ぶ彼の考えと行動について話し合った。教職課程に学内指導者を得た教育学系ゼミがほしいという。彼のいうことは否定すべきではないと考えると伝えた。
彼はごく最近、エジンバラ大学に短期留学をしており、お土産にエジンバラ大学のロゴ入りポールベンをくださった。ありがとう。
併せて、留学中に綴った英文エッセイを読ませてもらった。二つの対立する自我が、矛盾するわけでもなく、整然と整理されるのでもなく、混沌として存在している。あたかも大正時代の青年・上田庄三郎の如くに。上田は「混沌を行く」というエッセイを書いているが、整理されない人生こそ妙味があると綴る。
大いに、混沌を見つめたい。