寝るか?!グループ討議で!

 学園祭明けの最初の授業「教育方法・技術」。36名の出席。5人9グループのクラスだから10名が欠席。
 「学習」過程を理解した教育活動を進めることを学習課題として、典型的な事例としてフレネ教育やホール・ランゲージなどを紹介してきたが、教授=伝達としか理解しようとしない連中には、まったくわけの分からない授業(グループディスカッションが主体)のようだ。
 それでかどうかは分からないが、先週の授業終了後、女子学生が、私に1時間ください、と申し出てきた。今日はその学生によるレクチャー兼学習活動。自己経験のみにすがりつき類推能力を奪われた哀れな学生グループでは沈黙が続き、とうとう眠り込んでしまう輩(女子学生)も出る。たった5人しかいない中で眠るとは!要するに、「今日は『正解』は出されないからノート取らなくていいし、寝ちゃおう」ということなのだろう。5人がそれぞれ顔を突き合わせて座っている「輪」方式にもかかわらず、起こすヤツバラさえいない。
 「時間をください」と言った学生の奮闘に関わらず、多くの学生達は、自己経験のみを「正解」とする世界に居座り続けている。やむを得ず、来週からは、物を作る、という授業に方向転換をする。そこでこそ「学習過程」という意味を理解するだろう。名づけて「アシカ作戦」。