70円で都心の秋を満喫

 昨日日曜日、昨年から始まった「トド鶴紅葉狩り」を決行した。高尾山を候補にしたが、前日、トドは高層マンションの階段降り数度繰り返しの重労働で疲労がにじみこんだ身体ゆえ近場を候補地とした。鶴の学生時代クラス・サークルコンパ野外会場の小石川植物園がいいかなぁ、とか、大名屋敷庭園小石川後楽園がいいかなぁ、とか事前にあれこれと情報交換をしていたが、当日、「旧芝離宮跡地」がいいとなり、決行。お昼を浜松町駅構内の回転寿司で済ませ、駅から徒歩数分のところを逆方向に回ってしまったため、駅から徒歩10数分、離宮周囲一周でたどり着いた。
 入場料150円。なになに?65歳以上は70円、ただし年齢を明かすものを提示しなさい、とありますな。ペーパーの身分証明書は持っていないけれど、何、本人がそういうのだから間違いなかんべ、とばかり、窓口のおばさんに、「私、一応、65歳です。それと大人一枚。」と告げた。なんと、証明するものを見せなさい、とは言われなかった!トド曰く、「見た目で分かっちゃったのね。」
 220円でトド鶴は庭園に入りました。
 「紅葉狩り」は宗旨替えして、秋の日本庭園散策、と相成りましたが、これがなかなかのものでありました。池には餓えているわけではありますまいが、強欲の鯉どもが大口を開けてトド鶴を観察。「こいつら、けちや、何もくれへんぞ。」「そうやなあ。」「口開けて催促して損した、あっちいこ。」こんな会話が聞こえてきそうな風情。

 極楽浄土を擬した庭園の築山石滝などをゆっくりと愛でながら、せっかくだから「紅葉狩り」にふさわしい光景をと、捜し歩きます。枯葉舞い散る木立群を見つけ、枯葉のジュータンの上でトドは今乙女に変身。

 舞い落ちる枯葉は、もうすぐそこに来ている冬の調べを奏でてくれました。

 アウフヴィーダーゼーン