我が家のボウソウ族

 昨夜のこと、帰宅した妻が、神妙な顔をして、「これ、お土産をいただいたお土産」と言って、金平糖を手渡してくれた。なかなか軍国主義的に勇ましい箱の図柄で「帝国陸軍」の名もある。受け取りながら「ウヨクさんは嬉しいお菓子、いや食料だねぇ。サヨクさんはものめずらしくて買うだろうねぇ。」と有難く受け取ったが、神妙な顔の意味はまだ不明のままだった。
「あのね、明日から、鴨川シーワールドに行くの。よろしく。」
 なるほど、神妙な顔つきはそういうことだったのだ。ぼくと猫11匹を残して家族全員で行くのだそうだ。まあ、そうだわな。
「猫の餌をやればいいのね。明日の夜、あさっての朝。二回だね。」
 妻は指を二本突き出して、「すみません。お願いします。」という。どうも2回のえさやりではなさそうだ。
「月曜の夜帰ってくるのね。」
「うん。」
 ついこの間、房総半島のどこかに、家族で行ったはずだ。もちろんぼくと猫がお留守番。今回も房総。妻の車で下娘の夫の運転で出かける。ボウソウ族だなぁ。
 運転手 ダディこと下娘の夫 
 交代運転す マミィこと下娘
 子守役 メメタンこと上娘
 お子ちゃま 5歳の孫、6ヶ月の孫、ママちゃんこと妻