今年の大きな出来事 箇条書き編

 イロイロありましたが、元気をもらった、元気をつけた、道が見えた出来事を。
 
1.和歌山大学時代のゼミ生たちとゼミの「再開」。もともとはぼくの心身の不調を案じてくれたところから、ことが進んでいった。これからも機を見て「和歌山大学川口ゼミ」を行おうということになった。彼らももう職場の中堅どころ。ぼくがいろいろと教えられるようになった。
 
2.研究論文『白痴教育の普遍化を目指したエドゥアール・オネジム・セガン』執筆完了(約400枚)。9月3日のパリ、AP-HP古文書館での史料一点の発掘によって、セガンのパリ時代における白痴教育の思想と行動とが鮮明になった。これまでのセガン研究では全く触れられていない。清水寛先生に絶賛に近いお褒めの言葉をいただいた。
 
3.日本育療学会小規模研究会でゲスト・スピーカーを務める。論題は、19世紀前半期、フランス・パリにおける「白痴教育」と「病弱児教育」とのかかわりとその意味。近代教育史は健常児教育史である。したがって、障害を持っていたり病弱であったりした子どもは教育制度の埒外に置かれ続けてきている。制度内に入れるようになったらなったで「特殊教育」という(現在は「特別支援教育」)。そういった歴史過程に目線を当てて、全体としての近代教育史を論ずる必要性を提起したつもりである。参加された先生方には「新しいセガン研究」として印象付けられたようである。
お二人の先生の「感想」記が育療学会のHPで公開されている。有難いことだ。
http://www.nihonikuryo.jp/mini-meeting/hasegawa%20thoughts.html 
 (長谷川千恵美(日本大学非常勤講師)先生)
http://www.nihonikuryo.jp/mini-meeting/kiriyama%20thoughts.html
 (神奈川県立平塚養護学校 総括教諭 桐山直人先生)
 
4.日本生活教育連盟の活動への「復帰」。「ことばと教育研究会」が再生された。まだまだ解決すべき問題が多くあることが判明。はしゃぎすぎはよろしくないようだ。コーディネーターのH先生に大きな感謝の心をお送りしたい。
 
5.下娘に第2子誕生。女の子。名前は、デービス光(こう)。デービスは苗字、念のため。
 
 貴婦人トドちゃんやお福ちゃん、パリの元秘書君、その他多くの人々の支えの中で、耳の不自由な、心身に急速に老いが来ているぼくであるけれども、その日その日を豊かに過ごさせていただいた。ありがとうございました。