再始動

 19日の月曜日から体調が悪く20日から23日朝まで横になったまま何一つ物事を進めることができなかった。大量の学生レポート採点はまったく手をつけていない。今日は何をおいても、汚してしまった研究室を清掃しなければ、来客も迎え入れることができない。まだ身体が重いのだけれど、がんばりましょう。
 
 10月1日から来年2月28日まで、日本社会事業大学社会事業研究所の研修生として学長から「派遣研修員受け入れ願い」を発行してもらい、昨日社事大田村さんに預けた。研修テーマ、研究業績、経歴のそれぞれを今日、明日中には纏めて月曜日には郵送したいと思う。いよいよ、来年度のサバティカルの計画の具体が、フランスでの研究と共に、進行し始めた。
 かつて埼玉大学時代の内地研究に東京大学教育学部の寺崎先生のところでお世話になった経験があるが、あくまでも書類形式上にとどまってしまったという問題が残ってしまった。自分の研究テーマの進行というよりは、「内地留学」という概念に対するかたくなな思い込みの下、人様の授業を聞くという(当たり前の)「受身的学習主体」であることを拒否し続けていたぼくの生活史ー人様と交わりあって学ぶことに対するふまじめな生活史ーの、そのままのクセが出てしまい、寺崎ゼミにも研究室にもほとんど顔を出すことがなかった。
 今回の研修は、自分で自分に課題を出し方法論を定めて行なうものであり、東大への内地研究とはまったく異なる意識下にある。緊張の度合いがかなり高い。というより、研修成果を報告しなければならない(社事大に)ということに、今からもう、頭を抱え込んでいる始末。
 
 寝込んでいる間に、愛知の山田隆幸先生から大学の教材としても作成されたフィリッピン戦役に関するDVDをお送りいただいていた。頭が朦朧とする状態での鑑賞であったので、もう一度ちゃんと見、先生にお礼と感想とを申し述べようと思う。ぼくは父の戦役についてリアリティを持って考察することを避けてきたし、おそらくこれからもそうだろう。その点、山田先生がなされたことに対する、一種の「畏れ」を覚える。その具体を言葉かできないもどかしさがあるのだけれど。