重厚な外観

 パリで滞在するウィークリーマンションがどのような建築方式なのか、気になったので、ネットで確認した。


 なかなか立派な建物。オスマン建築様式を擬したのか、それともオスマン建築そのものなのか。少なくともグランド・フロアーの外観、それと入り口扉の作りはオスマン様式のように思われる。この扉を開けるには・・・
1.押す
2.押してもだめなら 引く
3.押しても引いてもだめなら 開けッゴマッ
4.呪文もだめなら 古き良き時代に戻って、ノック ・・・

 以上でもラチがあきません。コード番号を入力します・・・。
  ぼくの実感しない昔の昔はコード番号入力の代わりに、ノック
 カチッと音がするので、自分で扉のノブを押してあける
  ぼくの実感しない昔は管理人が誰何し、正しく答えられたものに対して扉が開けられる ・・・ ほらね、開けッゴマッ なのです。
  管理人は絶対的な権力を握っておりました。なんせ、居住者の秘密を知り尽くしているわけですから。「管理人」と言うがフランス語ではportièreという女性名詞を使う。女性の守衛とか門番という意味。パリは昔から集合住宅を基本とした街作りをしてきたから、1集合住宅に1門番を置き、集合住宅の出入り管理を厳重にしていた。
 その伝統が今も続いている。自分でドアを開けるようになった現代も、管理人はグランドフロアの入り口近辺に居住し、管理をし続けている。何のため?ぼくが知っていることと言えば、カキドメ等郵便物の受け取りと管理と引き渡し。

 2000年に経験したあの生活をもう一度再現することができそうだ。