紅白ツツジ

 季節はもう、ツツジの名残を告げている。あれほどに美を競い合っていた花弁は、大方が、もう萎れ色も黒ずんでいる。初夏の風は薫風か。何の香りかは知らないけれど、青臭い臭いが学園のエントランスに漂っている。
 正門脇の植え込みでツツジが最後の色を競っていた。紅白。紅は後ろに引いてもらった。いかにも盛夏すぐそこの風情を漂わしている。

 セガン関係のファイルを整理。3時間余掛かった。もう、パリのため息が聞こえるところまでやってきた。