眠れない、分からない

 8月半ばから寝付きの悪さに苦しんでいる。とにかく、布団に入って3時間は眠れないのだ。今日こそは寝られる、と思って、布団に入る。その時は確かに眠い状態。しかし、布団に入ったらとたん、ドタン、バタン、ドタン、バタン。昨夜も、ついに午前2時頃布団から起き出し、シャワーを浴びなおして眠気を誘った。
 セガンのフランス語で神経が高ぶっているのかしら?
 セガンが1841年10月から記録を残しているフォブール・サン=マルタン不治者救済院。もとは老人施設だったのが各種障害者も収容されていた。まさに混合収容。セガンが描いているある場面・・・
「課業と体育の両方に供されているホールでは、私たちの近くで、穴開き椅子に座らされている不具者、不随者、盲人、非常に無秩序な叫び声を上げるぼけ老人たちがいる、というのが日常です。」
 この文章の前に子どもたちの様子が描かれている。段落なしでこの文章が続けられ、さらに次の文章が続く。
「こうした哀れな者たちは、私の前で、一日中、無気力で、なすこともなく、貪食に、過ごします。彼らは従うことも働くことも知りません。精神、それは存在しておりませんし、身体、屈んだままでありますし、それを食欲の向くところに引きずっていきます。心、それは、ほとんどすべてが忌まわしい悪徳に取って代わられております。」
 この一文、「こうした哀れな者たち」は、さて、子どもたちのことを言っているのか、それともそうではないのか。おそらく子どものことを言っているのだろうとは思うけれど、それにしても理解が行き届きにくい叙述である。
 ・・・・こんなセガンさんを相手にしているから寝付きが悪いのだろうなぁ。