承承前

 イタールの1842年著書は1821年の著書の第2版で、医学アカデミーが刊行したものだということを知った。ぼくが訂正しなけばならないのは、セガンが第2版だとしているが第2巻だ、訂正すべきだとしたことだ。ごめんなさい、セガンさん。
 でも、書誌学的には正確を期そう。死後刊行された1842年のイタールの著書は医学アカデミーの手によるものであり、1821年著書第2版である〔扉頁に第2版と書かれている〕。同書は全2巻で構成され、第1巻にはブスケによる医学アカデミー1839年12月1日議会でのイタール追悼演説が巻頭に〔初版のイタールによる「前書き」に続いて〕、第2巻にはイタールによるアヴェロンの野生児に関する2つの報告が巻末に収録されている。
 となると、1821年版と1842年版との異同について調べる必要があるが、1821年版は図書館データーベスには収められていない。医学部図書館にあると思われるが、よほどの研究課題が密接に関わっていないかぎり、外部者にはドアが固く閉ざされている所。今のぼくがドアをこじ開けることなどはできゃしない。まあ、この問題はこれでいいか。
 昨夜は「ことばと教育」の会。終了は9時半近くになっていた。その後食事会。帰宅は午前0時。久しぶりの遅い帰宅。現場の教育実践から遠ざかっているので、やはり問いを出すのが難しい、というか、とんちんかん。次回の10月は大阪行きと重なるため欠席。11月の例会で「作文教育」の方向付けのような問題提起をと、求められたが、やはり今のぼくには無理なこと。頭の中からすっぽりと抜け落ちている。追々、問題提起ができるようにはなりたい。そのためにも、一刻も早く、セガンを終えなければならない。

 今日は夕刻6時から、卒業生の訪問を受け、続いて食事会。