「研究者魂」

 拙著を贈呈したある学長氏から、返礼の便りが届いた。氏がぼくのHP、ブログをたびたび覗いておられることは、残されたアクセスの「足跡」(IP)で承知していた。それで拙著を献呈したわけなのだが。氏によると大学名で検索をかけたところ、ぼくのブログがヒットした、ということであった。
 「足跡」によって訪問いただいていることが分かった時、ぼくの中に、少しの気負いが生まれたことは否めない。およそ20年前からお会いしていない。だから、「川口はいったい何ほざいているのだ。」「ちゃんと生きているのか」との目線もあるだろうと思ったからだ。ぼくのブログは、基本的に大学人として生きていることを綴っている。ホンの時折、知人・友人・指導学生や身内ーネコを含むーのことも話題にすることがあるけれど。
 したがって、現在進行形の研究活動のぐだぐだがメインの内容となる。あっちへ進もうか、こっちへ進もうか、これ正しいか、とんでもない迷い道に入ったな、間違っていた!等々の、研究上の心情や行動を書き繋いできた。学長氏は、そうしたぼくの日々を読み続けてきて下さったわけで、まさに、拙著誕生過程と共に歩んで下さったわけである。氏はぼくに「研究者魂」を見た、と面はゆいまでの表象をしている。さらに精進しなければ。
 氏も学長職にあって、学生のこと、職員のこと、地域のことに心を寄せ実践をしておられる。かつての大学人には不必要だとみなされていた「経営」感覚と実践もまた重大な職務課題である。ぼくには一切無い力量だけに、氏を尊い存在だと思う。
 さて、今日から本格的な新学期が始まった。午前中、教職課程会議、教職課程委員会会議、午後は新入生に対する教職課程説明会。その後サバティカル関係書類作成(継続)、夜は久しぶりに媛様と会食。