旅企画

 先の出版記念会の結びのことばとして、セガン生誕200年の2012年に、セガンのフランス時代の足跡を辿る旅を望むというのがあった。2005年に開かれた清水寛先生の出版と学会賞受賞を祝う会で、清水先生が、2012年のセガン生誕200年記念としてクラムシーで国際的なセガン研究シンポジウムを開催し、日本のセガン研究の到達を発表する意向である、とご発言になった。清水先生は、年齢的なこと身体的なこと、そして罹病のことを考えると、2012年にクラムシーに出かけ発表することのリーダーを務めることはきわめて困難な状況にある、とのご意向を、先日、ぼくに伝えてこられた。ぼくは、学会等の研究的な集会、ディスカッションはことのほか苦手であるからして、主体的に「国際会議の席で新しい研究成果を発表する」などという意気込みはまったく持たない。これらの事情を考えて、「研究発表のために渡仏する」旅は企画しないことにした。
 ぼくがセガンを追っかけたその足跡を一緒に辿りたい、という希望は出されている。そのための企画をボチボチと進めようと思い、今日は、クラムシーに関するレポートを作成した。「『YONNE REPUBLICAINE』紙(2003年8月6日水曜日号)に掲載された「清水寛先生と行く『エミール』・セガン・21世紀平和への旅」の記事」他2編。pdfファイルです。