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 昨日は今年最後の授業。この授業は「いじめ」に始まり「いじめ」に終わる。導入はいじめの「犯人捜し」と「犯人処罰」に焦点化されるようなO実践を取り上げた。「学級」という社会組織総体を捉えること抜きに「いじめ」の本質的解決はありえないこと、「発達」という人格のステップを踏まえることなしに「子どもの問題行動」に指導的関わりをすることはありえないこと、それらを具体的実践的に考える為に「生活綴方」実践、とりわけ1年間の学級の「発達」(成長)をからませて、人がわかり合い関わり合っていくことの「心地よさ」を体感的に理解するような講義の進め方をした。80人強の学生たちは、おおむね、気持ちよく授業を終えたようだ。「はじめのころは嫌で嫌でしょうがなかった」という声、「このクラスそのものがわかり合うことを深めていった」という声、「これほど、クラスメートや先生との距離が近いと感じたのは初めて」という声、もちろん、「生徒指導とは人間理解無しにはありえないことをしっかり認識した」という声。そして「教職という枠を越えて受講する喜びを持った」、「半年ではなく通年開講にしてほしい」という声に、励まされる思い。

 今日の?猫荘はパリの落陽光景