今朝も

jittyan2011-04-20

 今朝もラッシュにもまれて出勤。写真は電車待ちの列が無くなった瞬間を狙ったもの。
 しばらくホームで朝のさまざまな出で立ちの人々を眺めた。今日から本格的に始まる「道徳教育の研究」と「教育基礎」の授業のネタ仕入れでもある。
 女子高生(中学生もか?)は、必ずと言っていい、鞄にキャラクターをぶら下げている。小さくないから目立ちます。つい先月まで男女とも大学生は狸だとか狐だとかの尻尾だったけど今はおりません。あの尻尾、どこへ行ったのかしら。狸、狐だから、取り憑かれただけ?流行という名のお化けに。
 それに対して、頑固一徹の鞄ぶら下げキャラクター。こうやって、キャラクターグッズを身につける「習慣」というか「文化」というか、それは何故存在するのか、日本的な特徴なのか、発達的な特徴なのか、そんなことを考えてみたいと考えたわけです、意味もないけど。
 軟弱な!大の大人は、しかも男は、そんなモノを、なんて、ぼく、言いません。我が国には根付けというきわめて「高尚な文化」がございました故(え?今でもあるの?)。ただ、根付けとはちょっと違うな、目の前のお嬢さんの、ほんわかぶっくりもっかりうすら汚いものは。ぼくの知っているジャンルで言えば「手垢にまみれた人形」(人ではないけれど)。
 フランスではお目にかかっていない、と思う。お目にかかるのは、なかなか質素だけどおしゃれで、「ちょいと、そこの爺さん、ちょっとばかり頂戴よ」と言わんばかりの「物乞い」やら、え!こいつがオレの財布、強奪しようとしているの?しかも衆人の目のある地下鉄の中で、という存在だ。日本にはまずいないですね、こうした姿。いるにはいるけど、見た目で逃げます、たいていの人ならば。だから別種でしょ。
 アメリカでは(飛行機の中も含めて)、おじさん、おばさん、おばあさんを含め―爺さんは見なかった―、ありとあらゆる階層とおぼしき人々が、一抱えもある大きな「人形」と一緒、という人々が少なくない。大人の指しゃぶりも見かけますな。
 女子高生たちのキャラクターグッズ症候群は、きっと、ミニチュアアメリカ、なのだろうな。精神的に幼児期を脱していない、と断言すべきかしらね。指しゃぶりはしないだけで。
 訂正的追加。授業及び会議、飲み会を終えての帰宅時、仲の良さそうな(実態は分からん!)二人連れが斜め前に立っていた。女の方は堅気の勤め人でもあり得ないし、水商売でもあり得ないファッションをしていたから、女子大生だろう。要するにファッションモデルの醜いミニチュアさん、彼女は手ぶらであった。その傍らに、野暮ったくも無しかっこよくもない男が立っていた。男は大きな荷物を三つ、肩や手に持っていた。それぞれの荷物に1〜複数個、ほんわかぶっくりもっかりうすら汚いものがぶら下がっていた。荷物全部にだ。ファッションモデル気取りの女の荷物を持っているだろうけれど、すべてではあるまいと推測する。だとすれば、先ほど「女子高生」の症候群だと述べたけれど、それより老けた女と場合によっては男も「症候群」なのだなぁ。
 ふと、バブル華やかかりし頃を思った。この男は、「ミツグくん」なのだろうか、「アッシーくん」なのだろうか、それとも「キープくん」なのだろうか。とても「ホンメイくん」にはみえなかったけど。