学園に咲く花

jittyan2011-04-22

 西門を潜ると右手にブッシュがある。ここにしばしばタヌキが出没するという噂が流れている。ぼくはまたお目にかかっていないが、文学部棟前でアライグマ君に会ったことがある。ひょっとしてタヌキがアライグマに化けたのか、それともその逆なのか。そのブッシュ手前に交番いや門衛詰め所がある。その詰め所から出ていた門衛さんが、ぼくの、おはようございますの掛け声の寸前に、敬礼の挨拶を送ってくれた。先日の不審者扱いとはまったく逆だ。それぞれ門衛の人物は異なる。門衛は大変だなぁ。今日の門衛は写真の如く爽やか。先日の門衛は今落ちつつあるボタン桜のごとし。研究室への道すがら、いつもの掃除担当のおじさんから挨拶をいただいた。そして中央教育棟6階の入り口ドアのところで、昨年ドンバチをやり合った学生たち10人ほどと出会った。ドアを開けてくれたので、「いや、ぼくがドア番。だって君たちはお客様だから。」というと、大笑いしながら、「それじゃ、お言葉に甘えて。」とにこやかに通り抜けていく。そして「ありがとうございます。」の声を残す。ぼくは、「今年は機嫌がいいよ。」と返す。嬉しい朝の一連の出来事。
 今日は何かいいことあるらし。
 昨日のこと。授業そのものは明るく、笑い声に満ち、目が輝く学生たちのじつに多くの存在に嬉しくなっていた。教育基礎の終わりの方で大きなヘマをしでかした。ぼくに直接責任があるヘマではないが間違いなくぼくの責任が問われるヘマだ。学生たちがぼくを責めたわけではないが、今後を明るく照らすだろうと希望に満ちた授業が一瞬にして壊れてしまった。帰宅の足どりも重く読書も進まないまま、南柏に着き、改札を通り抜けたところ・・・姫さまにあらぬ媛さまの笑顔がすぐ前にあるではありませんか。天使と出会った気分。二人で柏まで出て夕食を一緒にしながら数ヶ月ぶりのそれぞれを語り合った。媛さまは現在「外交」関係の部署で働いておられる。この間の震災、原発で、その「外交」も滞りがちだとか。めげないで、生き抜きましょうね。
 ☆2008-12-03のブログ日記では「タヌキ」と出会ったと綴っていますねぇ。その時にはタヌキだと思ったけれど、様々な情報を寄せ集めると、アライグマだろうか、と思ったのかしらね。その頃、ペットとして飼うには手に余って棄てられ野生化したアライグマ問題が新聞を賑わしていたことだし。ハクビシンもその類。