鶴における年金問題

 65歳前に老齢基礎年金の手続きに来い、という通知が来て、もうわいも終わりやなぁ、との思いを持って社会福祉事務所?に出かけたのは3年ほど前。「今手続きしてもすぐには年金は支給されません!」との念押しがしつこく為されたからだろう、臍を曲げたぼくは、いつしか、老齢基礎年金の受給手続きをすっかり忘れてしまっていた。もっとも、拙著出版に向けての執筆や研究室の引っ越し騒ぎや何やらがあったことも、忘却に拍車をかけていた。
 故郷の友垣3人の昼食会が開かれた時、話題はいつしか老後生活へ、そして年金へと進み、ぼくが基礎年金受給手続きを怠っている旨を語ると、「こっちから窓口に行かないと、貰えません。」ときっぱり忠告をいただいた。そうだよな―。年金が無くても生活できるのなら、ぼくの性格故そうするだろうけれど、年金以外に収入がない、となると、飢え死にを覚悟しない限り、年金と無縁ではあり得ないことに思いやった。それで、かねてよりトドちゃんに耳のアシストをお願いしていた年金受給手続きに、今日、赴いた。
 前回は世情として年金問題が大きかったため長蛇の列に嫌気がさしたのだったが、今日はほんの数分待って、窓口へ。受給手続きに必要な書類名を教わり、加入共済に電話を入れる。一つはスムーズにことが進んだが(もちろんとドちゃんの耳のアシストを得て)、もう一つのはとにかくつながらない。数日前年金改定額の知らせがあり大きく減額されていたことと、かかわりがあるのだろう。人ごとではない。それはともかくとして、こちらの方は手紙で書類発行願いを出すことにした。
 後は請求書類が届くのを待って、住民票を取り、再度、福祉事務所へ行くことになる。今度は紛失も忘却もしないようにしなきゃね。