徳島便り番外1 遅い昼食は、うどん
雨があまり降っていなければ徒歩で実習校まで行くつもりでいたが、結構な降りになり、「小型個人タクシー」に乗車。料金は安いはずだし、親切だし、というのが目論みであったが。乗車して目的の学校名を告げる。
「小学校?」
「中学校です。」
「どこにあんの?」
「初めての土地だから知りません。タクシーだから知ってると思ったけど。」
「小学校だよね。」
「中学校、中学校っ、中学校っっ!!」
「ああ、中学校ね。」
車は吉野川堤防にぶつかり左折・・・・。うーん、ぼくの脳内にインプットされている道とは違うぞ・・・。タクシーは目的ではない学校の正門前に横付け。「ホイ、ここだよ。」「ここは違うよ!」
幸い門内に人がいたので運転手に尋ねて貰い、目的の学校を教わり、なんとか到着。それにしても、時間に間に合ってよかった!玄関口まで指導教員が迎えに出てくださっていたのだから。はらはらどきどき。おかげで、トイレに行く時間がなく・・・後はむにゃむにゃ。いや、お漏らしはしてませんぜ。
「無知、不親切、料金は馬鹿高い。」こんなタクシー初めてだ。実習生の授業がどんなにまずくてもこのタクシードライバーには及ぶまい。このタクシーがおとといの授業参観のときの利用であったなら、実習生の評価はぐんと高かったはずである。反面、今日の研究授業はすばらしかった。後で、褒めに褒めた。
帰路は雨中の散策と心に決めていたが、実習校の手配でタクシーが玄関前で横付けされて待っていた。会社タクシー。乗り込むと運転手はさっと名刺を渡してくれた。そうだ、明日半日、このタクシーを利用しよう。
宿で体を少し休め、近在の寂れつつある商店街を散策し、遅い昼食を摂る。釜揚げうどん。冷やしうどんが人気沸騰って看板にあったけど、今日は寒さを覚えるほど。徳島に入って、ようやく、おいしい、と口に出す食品にありついた。