徳島便り番外3 「笑って」「笑えるぅ」

 外は雨。ホテルの部屋で一人芝居をやっております。
 「それでさあ、夕食、どうするの?」
 「おいしい竹輪8本入りを半分食べたでしょ?」
 「えっとね、今日ね、ご飯粒、食べてないでしょ?」
 「おいしい芋餅、食べたでしょ?4個も。」
 「だってさあ、ご飯粒、まだ食べてないもん。」
 「しかたないねー。ホテル内のレストランにでも、行っておいで。」
 「メニュー見た?最低で3,500円だよ、どの店も。」
 「じゃあ、外に行けば。」
 ……
 「何買って来たの、大きなビニール袋ぶら下げてさ。」
 「えっとね。握り寿司にカツオのタタキに、スイカ!」
 「自分のお腹、見てる?ちゃんと。」
 「うーーーー。だってさぁ・・・・」
 「食い意地をはるって、まさに鶴のことだね。」
 「うーーーー。だってねぇ・・・・」
 「だってだってで、腹が出る♪
  ポコリポコリを遥かに超えた♪」
 「寝よーっと。」
 「寝たら、食えないジャン。」
 「じゃあ、食べよーっと。」
 「食べたら、ポンポコリン♪
  今日のうどん屋の看板タヌキ、見た?
  大きかったよねー、お腹が。」
 ・・・・