躍動―凡人は筆を選びたい

 高級一眼レフを三脚に据えて時をじっと待ちシャッターを押す。その時にはすでに、印画紙に映されるアオサギの姿が決まっている…・こんな芸術活動を夢見つつ、いつも手にするのはほど遠い代物。今回はSONY Cyber-shot DSC-HX1 光学20倍ズーム。楽天で3万円前後で手に入る。何せ、重さで体に負担のないようにと選んだカメラ故、さらなる重さを伴う三脚など、とてもお呼びでない。結局、被写体の気まぐれ行動に、ある程度動きの先読みはするものの、最終的にはちらの衝動で応じる、という撮影スタイルとなる。鳥を撮るときなどはファインダーに目玉をくっつけるようにして構え、レンズを俊敏に動かし―あくまでもぼくの脳内におけるイメージ、ね―シャッターを押す。
 そんなカメラワークで「躍動」に挑戦してみた。焦点が甘く構図がいかにお素人そのものだけれど、ご辛抱のほど。



 「道具ではなく技です。」「弘法筆を選ばず、ですよ。」 はいはい、修錬いたします。