目が回る一日日記

 午前6時起床。ゴミをステーションに出した後、洗顔。少し頭がすっきりしたところでフランス語。気がつくと8時少し前。メールを送信し、慌てて自宅を出る。
 柏に出て市役所出張所へ。住民票を取るため。身分を証明するものとして健康保険証を携えていったが、窓口は、他にもクレジットカードとか持っていないかと訊ねる。健康保険証ではだめなのかというと悪用事例が増えているからと回答。クレジットカードだとさらに危険ではないかと問うたが苦笑いするのみ。運転免許証を持たない身故、パスポートを提示。写真とぼくとをしきりに見比べていたが、それほど写真にこだわるのなら、クレジットカードではまったく意味をなさないではないかと、強く疑念を覚えたが、今日一日の後の行動のことを考えてぐっと我慢。申請理由に老齢基礎年金手続きと記したので、300円の費用は要らないとのことだった。
 新松戸に出て国民年金会館(?)へ。事前相談で告げられていた必要書類をすべて整えての訪問なので、今回は、老齢基礎年金交付願いの申請。65歳を過ぎている関係上さほど複雑なことはないと事前相談では言われていたが、窓口ではかなりのやりとりをする結果となった。結局は、ことごとくぼくの主張通り。窓口曰く、「旦那さんは65歳を過ぎていらっしゃるから(ぼくの主張通りでいい)。」 なんなんだ、この窓口。最後に窓口で書くように指示された書類欄に、「生計を共にしている人」の欄がある。「生計を共にする、ってのが十分に理解できません。」「奥さんとかお子さんとか」「同居しているということと生計を共にしているってこととは違うのですよね。」「年金計算でダブるところがありますので。」「私と配偶者との間では、年金計算でダブるということはないと、事前相談で確認しておりますが。」等のやりとり。結局「書く必要はありません。」との回答。…年金手帳の交付は約されたけれど、手続きが無効だ、等と言ってくるのではないかと、一抹の不安は残るが、とにかく滞っていたことが一つ片付いた。
 続いて北松戸。銀行へ。介護保険料の支払い等。ここはもめることなし。バカ高い保険料にため息が出たぐらい。
 銀行の後は研究室へ。午後いっぱいかかって校務処理。神経を使う仕事であったため、疲労困憊。この点は明日も同じ。
 帰宅時、乗っていた電車が人身事故。合掌。
 貴婦人他の親切な人々が障害者手帳交付の申請をした方がいいと助言を下さる。給料をもらうことが無くなる日のことを考えると、経済的に生きていくために必要だろうな、と思い始めた。今は多くの人の善意に囲まれて、経済問題以外では、障害者であっても日々を送ることができていることの喜びを強く感じる。退職したらその「善意」は基本的に失うものと考えなければならない。要するに、善意も経済もこれまでのものを失い、新しい善意と経済を得て生きていかねばならないということ。