「凡ミス」あっちこっち

 日本モンテッソーリ協会第44回大会参加申し込みは某旅行会社が扱っている。大会事務局からすればたいそうありがたい助っ人である。ただし、お金はかかりますがね。その旅行会社から請求書が届いたのはいいが、請求書宛先が「学習院大学教務課程部」を肩書きにしたぼくである。これでは校費参加はできないので、その旅行会社に参加費支払い拒否を申し渡した。大会事務局に確かめたところ、当日、窓口でも受け付ける、とのことであったからであるが。支払い拒否の申し出に対し、「了解した、後日参加証を送る」とメールが来たので、相手にせずにいたところ、今日、参加証が届いた。中には、この間に関わることについて触れる情報は何もない。やむなく、先ほど「この送付されてきた参加証はもし参加費支払い済みの証であるのなら、私は支払いをしていないので、破棄するか支払うかどちらかしかない。それで、明日指定銀行に振り込みで支払います。」旨を伝えようと思い電話をしたが、担当者2名連記のうち1名は外出中、もう1名が電話応対してくれた。「あなたは担当者として名前を連ねておられますね。」しかし、「何も分かりません、何も聞いていません。」の一点張り。もうばかばかしいやりとりはしたくない。「送っていただいた参加証は破り捨てますから、その旨、もうひとりの担当者にしっかりとお伝え下さい。色々申し上げたことも含めて、きちんとお伝え下さい。」と伝え、電話を切った。
 凡ミスであってもこちらとしては正式書類にはならない問題なのだ。ごねてただ乗りすることは、絶対にしない。それだけのことなのだが、向こうは、「うるさいから、参加証を送っとけ」との対応をしたのだろう。この出張も校務。後日参加証明、報告書を提出しなければならない。
 もう一点。「川口先生とセガンの足跡を辿る旅」の企画が進められている。これは某々旅行会社とタイアップして計画中である。今日、旅程(案)が送られてきた。清水寛先生の「仮に参加できるとしたら」というご要望で「ロマン・ロランの家」(ロマン・ロラン終焉の家)を訪ねる1日を組んでいる。ところが、某々旅行会社の旅程案には「モランローランの家」とある。もう、ロマン・ロランの名を聞いて心轟かす世代は少なくなっていることは承知しているが、旅行会社が、日本から訪問する人も多いベルシーの「ロマン・ロランの家」を承知していないかのミステークぶりを見ると、不安感が先に来る。
 旅行会社乱立による過当競争が質の低下を生んでいるとしか思えない。
 池袋・東武観光は「いらっしゃいませ、こんにちは。」の全員唱和という非正規日本語使用だしなぁ。
 あっちもこっちも、大丈夫っスカ?スカスカ言語の再来だわさ。