証拠

 鶴爺が学会に参加するなんてことありえない、と疑いを持つ人々へ、写真を物証として提出しようではないか。
 あれこれ道に迷った挙句に到着した大会会場前。

 午前中の児童精神科医基調講演。復古的家族関係論。「お帰りと待つ人がいる家庭」を主張。では「お帰りと待つ人」は誰に「お帰り」と言ってもらうのか。「待つ」母性の強調。セガンは「児童精神科医のパイオニア」と言われるが、まったく質が違うように思われる。

 午後は「研究発表」の分科会に参加。モンテッソーリ教育の実践報告2本、「セガン教具」とモンテッソーリの研究報告1本。写真は「セガン教具」とモンテッソーリ報告のプレゼンテーション場面。ぼくの資料提供が広報され、面映かった。といってもぼくという人物紹介はその場で話されていないから、一安心。

 夕刻から、モンテッソーリ研究者と「セガン教具」報告者と三人で会食。おいしい料理をつまみにして研究課題や方法論を語り合う。実に久しぶりの刺激的な時を過ごした。
 会場の藤学園構内をぶらぶら歩いていたら、埼玉大学時代の先輩同僚と遭遇。ぼくの方は予期していたが、先輩同僚はぼくのことがまったくわからなかった様子。それほど時が流れているのだな。その場で拙著を進呈。サインを求められたが例によってお断りした。
 次は学園一角の風景。さすがキリスト教系の学園ではある。