8月15日投宿

 同日成田をANA機で午前11時半に発ち同日ドゴール空港1に午後4時半到着。同行のM君と共に、在パリのK君の出迎えを受け、K君の先導を得てタクシーで宿へ。宿はモンマルトル通りのHOTEL UNIC RENOIRなんちゃら。名前が長くで覚えられない。

 この通りは別名クレープ通りと言うそうだ。なるほど、クレープ屋がずらりと並ぶ。その日の夕食は早速クレープ。ちゃんと主菜とデザートとがセットになっているそうだけれど、ナニ、ご飯におかずとご飯にイチゴジャムのような取り合わせとなりゃ、こちとら願い下げ。オニオンクレープを注文。在パリ中は夕食をほとんどオニオンクレープで過ごした。じつは、この店はホテルの真ん前、ぼくの部屋は3階(日本風に言えば4階、以降、階数はフランス風に数える)35号、観音開きの窓だが顔すら出すことができない開き方。手だけを出してくだんのクレープ屋の隠し撮り・・いや嘘、夜の夜中、例の時差ボケで眠れないため時間つぶしに写したのが次。M君の部屋はどんなあんばいだったのでしょう、一度も訪問しなかったから、実態は分からない。15号室。

 並んで空き席を待つほどに有名な店だとか。家族や友人、恋人同士と思われる日本人と何組も顔を合わせたので、この店に連れて行ってくれたK君に尋ねると、ガイドブックにお薦めの店として紹介されているそうだ。クレープの美味しいまずいの区別基準がさっぱり分からないぼくは、並ばなくていい手っ取り早いところでいただければよい。夕食は6時半からとなっているがフランス社会のディナーとしては早すぎる時間故、この時間に行けば一番乗りに近い。
 結局、クレープの美味しさ、良さは分からないままであったが、目白のル・モン・サンミッシェルというクレープ屋がやたら気取っており美味しくない、もう二度と行かない、という決意をしたことは確かである。まあ、味覚は人それぞれだから、それぞれが美味しいと思えばそれでよい。少なくとも、ガイドブックに載っているから美味しかったねぇ、という会話だけは聞きたくなかった。