「おねえさんは怖い人だなぁ」

 昨日のこと、本ブログに登場したことのある「おねえさん」(本年6月6日ほか登場)が、研究室を訪れてきた。昼食時、我が研究室で、一緒に弁当を食べながらパリの土産話を聞きましょう、ということだ。この日のぼくの弁当は溺愛の、ちゃう、出来合いの海苔弁。「おねえさん」は御自ら手作り。大根とイカの煮付けのお裾分けがあった。嬉しいですね。先客に学生がいたが、久しぶりにぼくの顔を見に来たということでもあったのだろうが、自ら「○時まで時間が空いているので。」と時間つぶしであることを宣言していたので、退室してもらった。ウシシ。たまにはこういう冷たい行動を取ることもあるのだ。たとえ女子学生であろうとも。
 「おねえさん」に、ブログで書いたようなことプラスαの旅話をし、カメラワークがきわめて鈍ってしまっているという愚痴話を聞いていただいた。それから、「おねえさん」には、トリュフォー監督の映画『野性の少年』のDVDをご覧頂いたこともあり、またイタールの第一実践のフランス語原本を手に取っていただいたこともあり、昨日の二つのヴィクトール像の話を申し上げ、二つの絵のコピーをご覧頂き、「さあ、どっちがどっちでしょう。」と問いかけたら、瞬時、フランス語原本の絵を指し、「こっちが私が見た方」とおっしゃった。
 その観察眼、その記憶力、恐れ入りました。「お姉さんは怖い人だなぁ」。