某大学にて、座って、淡々と・・・

 「教授の熱弁期待しています。」などと授業の感想が寄せられたのに向かっ腹を立て、「オレは熱弁などふるっていない。熱意もない。声がでかいのは職業病だ。」と説明し、いつもなら立ってマイク無しで喋るのだが、今日は座って微動だにせず、マイクを握ってぼそぼそと喋った。時々目を上げると、ほら、キャツら、後ろのアイツら、そうあの団子衆、ベチャクチャやってやがる。周りの連中、迷惑そうな顔をしながら、しゃべりを止めもしない。大学教育通常光景揃い踏み。授業の最後に「人の迷惑になっていることも意識できず、迷惑を被っていることを自己主張もできず、お里が知れているね」。多分、聞くという漢字を書くことができても、門構えの間に耳が位置している漢字の形象の意味は知りもしないだろうね。イヌネコだと耳をそばだてるけれど、人間は便利な手の平があるんだけどなぁ。その物理的な手の平の代わりに心があるのだし。そういうコミュニケーションツールとしての「聞」はまったく身につけないまま、現場に出て行ったら・・・・そりゃ、周りはモンスターばかりに思えるわな。お前たちの方がよっぽどモンスターだがなぁ。