まだまだ「道程」は遠いなぁ

 ぼくは整理された「道」を提示することはしない。したくない。今時の「ナビ」などは指示待ち人間をつくるだけで、自分で新たな「道」を開拓する力を培わないと、信じている。そして、時々、「自分で道を開拓しなきゃあね。」という「愛」を込めて、挑発する。今日の授業はその典型だ。
 気付きを多くの学生がしてくれていることに青年の大きな可能性を感じるとともに、「混乱」を深めている学生の姿も見る。後者にどう手を差しのべるか、大きな課題を貰った・・・・のかな。しかし、「弾圧」という表現を使っている「声」を読んで、ショックを受けたのは事実。「分からないことを分かった気になるな。」という表現が「弾圧」を意味しているのではないことは、誰にでも分かるだろうけれど、「心理的圧迫感を持った」というのは事実だろう。
 「匿名の声は読まない」というぼくの「挑発」行為が「矛盾の拡大再生産」という認識論に行き着くには、まだまだ「道程」は遠いなぁ。
 「サロン・ド・ラ・ヴィ」の名称をカッコイイという学生がいた。でも参加したいとの意思表明ではない。
 「エミール読書会」に参加したいという学生が幾人か。全部、お嬢である。研究室が賑やかになるな。
 今日の受講生のS君が来室。1時間ほど談笑。彼と話をしていて、前々から考えていた、「我が人生を語る」をテーマとしたシンポジウムを実現したいと強く思うようになった。S君同意、11月の終わりの授業で実施すべく、計画立案を進めたい。

 ○授業終了後身体を休めていたら、ノック音。ハイ、と返事をし、入室する人を見て、驚きと喜びとを隠せなかった。西口敏治先生。「石川県人会があったので立ち寄った。」とのこと。ずいぶん久しくお会いしていない。お元気な様子、とても嬉しく思いました。「フレネ研、全国集会30人でした。」と危機感を語られた。「若い人を組織しなきゃ。」と、神奈川で研究会を復活させたとのこと。ぼくができることは何かな。