背に手を添えるがごとく…

 昨夜のエミール読書会は1時間遅れで開始。「研究会等が入った」との連絡があったのだが…。
 今日から参加の化学3年のお嬢さん、凛とした座姿を崩すことのない政治院のお嬢さんを相手に、6時過ぎからルソーに絡めた四方山話をしているところで、7時前に、英米文化学科3年のお嬢さん、政治2年のお嬢さん、政治院のお嬢さんが、それぞれ手に紙袋、鉢花を携えて入室。予想だにしていなかったぼくの誕生祝いが静かに企画されていたのだった。紙袋にはeco-tanpoという電気暖房具が入っていた(写真の手前黒っぽい固まり様のもの)。鉢花には「川口先生の笑顔が大好きです」と添え書きされていた。もう一つの紙袋に入っていたケーキを皆でいただきました。通称「鬼の川口」なのになあ、ありがとう。「泣いた赤鬼」「鬼の目にも涙」だな。

 「エミール」は第4編だが、科学のお嬢さんから「自然」概念について質問が出されたことをきっかけに、内的自然と外的自然との話、自然先生、事物先生、人間先生の話、青年期からの「理性」を語る人間先生の必要性などについて、話題提供。自然的であることと反自然的であることとの「矛盾」の問題もさることながら、人間が文明文化を所有する社会的生物であることの本質と「エミール」とは矛盾するのかしないのか、そのあたりを今後も読み進めながら考えてきたいと思う。
 読書会を終えて研究室を出るとき、鉢花を下さったお嬢さんが、「先生、お身体を大切にしてくださいね。」と、背に手を添えるが如き温かい心を示してくださった。んだなぁ、馬鹿鶴はよれよれじっちゃまだがや。
★理学部の男子学生、「横浜市の教員採用試験に合格しました。」と報告に来た。おめでとう。
★副手さん「今日授業が終わったら事務室にいらしてください。15分ほど時間をいただきます」。うーん、オレまたなんかやらかしたか…。ドキドキはらはらしながら事務室に顔を出すと、「お誕生日、おめでとうございます。」との声を掛けられ、ケーキのお裾分け。イヤー、びっくりしました。初めてのこと。副手さんには「ありがとうございます。でも、一人にすると全員にしなければなりませんから大変ですよ。」と、感謝の言葉とともに、お節介を申し上げた。これが余計なんだな、他人様が判断なさる領域にまで首を出しなさんな、馬鹿鶴よ。
★夜、「サロン・ド・ラヴィ」 先週は風邪でお休みをいただいたので、今日は開店です。