オステルリー・ラベイ

jittyan2012-02-15

 昼食を貴婦人とともに(というよりごちそうになった)。芸術作品そのもの。中央部の白いかき氷のような原料は大根。尋ねると満足がいくまで何度も失敗を繰り返したとか。「私達の符丁では『失敗を食べて太る』といいますが、まさにそのものなのですね。」「そうです。」。お皿の上にはさまざまな野菜が載っている。じつに和食のような制作品を感じた。「和食とフランス料理とは通じるものがありますね。」と思わず貴婦人に語った。同意をいただいた。

 続いて牛肉。葡萄酒作りのために絞った滓を餌にして育ったオーストラリアビーフ。「ブドウ牛です。」と。肉の上には「フランスから取り寄せたトリュフが添えられています。」 おー、これが名にし負うトリュフなのか。

 ミシュランガイドに載り、テレビで放映され、電話問い合わせが大変だとのこと。でも、かたくなに、「一日4組」(3組まで予約を受け付ける)を守っておられる。こういう保守性の中で、新しい味と形、そして姿とに挑戦されているシェフ富永さんに敬意を表せざるを得ない。
 昼食の後貴婦人とお別れし、研究室へ。「サロン・ド・ラ・ヴィ」。午後9時まで。食事会を含んで。
○明日は卒業生と夕食をともにする。