明日を具体的に展望するために今何をどう為すべきか

 教授会終了後S1氏から、「今日一緒に飲みませんか?」とのお誘い。氏は明日からタイに調査に出かけられるはずだから、よほど急ぎの大事な深めなければならない語り合いが必要なのだろうと、昨日の今日だからさすがに身体のことも気になったが、飲み会に参加することに同意した。珍しく「やるき茶屋」を会場として。S1氏、S2氏、そしてぼくの3人。本当はもう1人S3氏の参加を期待したがご多忙のため欠席。
 それぞれが現状認識と課題意識とを、ちびりちびりやりながら、放談。もうリタイアを強く意識しているぼくは前面に出ることなく求められれば応える、情報を提供するという参加姿勢を貫く。イヤー、憧れのご隠居さんだねぇ。
 4時間強、飲み、語り、ちょっと怒鳴りあい。いい職場仲間に恵まれたと思います。それにしてもS1氏の情勢分析の正確さ、緻密さに、頭が下がります。「自分たちが求めている職場を維持し、さらに発展させるために、つまり、明日を展望するためにこそ、情勢分析は正確でなければならない。」研究と一緒じゃないッスか。
 それぞれが専門対象を異としているにもかかわらず、共通した研究上の最大の課題は「フィールドワーク。」 物事の本質を捉え、極めるためにこそフィールドワークがあるのであって、数値化して一覧してハイ終わり、というものではない、そのあたり、若手の研究はずいぶんと誤解しているようだと、S2氏。まさにその通り。ご隠居さん、煙草を吹かしていい時代だったら、キセルを音高く、ポンとこたつに打ち付けるのだが、「やるき茶屋」では、ただただ、うなづくのみ。
 心地よい疲労の飲み会だった。次回は16日だと、提案があった。