細君は定年退職

○ 今朝、細君がフォーマルファッション(に近い)で姿見と向かい合っていた。定年退職。辞令交付の式があるんだな。しりませんでした。こういう時は「おめでとう」というのかしら。言葉がけが難しかったが「おめでとう。これまで本当にご苦労様でした。」 やはり寂しそうだった。顔が緊張して見えたのは、ファッションのせいではないと思う。「4月からは?」「今の職場」。それを聞いて、妙なことに、ぼくの肩の力が抜けた。がんばれるってことが分かったからだ。「日曜日のご予定は?」「・・・・何もないけど。」「じゃあ、祝宴をしましょう。予定を空けておいてください。」
○ 昨日ブログで話題にした○子ちゃんが両手を大きく広げてドアの外に立っていた。「俺はおまえに会わないからな!」「なんで?」「評判悪いぞ。」「なに?」「また約束を違えたろう。」「えへへ」「えへへじゃねえ!帰れ。」対応が厳し過ぎるかもしれないが、大人になることの自覚のない学生と対応するほどぼくは閑人ではない。大人になろうとしてあがいている学生の方がぼくにとっては愛おしい。