台風の勢いのごとし

昨日の台風が残したもの色々。朝の通勤で脚を奪われた思い。1時間余りのところを2時間半。おまけに小川町からタクシーで大学まで。二時限の授業には充分間にあったけれど疲れを取る間はなかった。
昼食時以降、学生が三人、それと丸善のWさんが来室。実習報告と進路相談の学生には時間をタップリ取る。二人はそれぞれ、成し遂げた充実感とこれから成し遂げようとする期待感という違いがあるが、それぞれの目が輝いていたという共通点があった。生きている若者との語らいは、明日に希望を持たせてくれる。「医師になろうと頑張っていたけど家が経済的になりゆかなくなり、泣く泣く医学部を退学し、働き始めたが、医療の夢が断ちがたがったのですが、ふと、教育も人の命に向かい合う営みだと思い、大学に戻って教職を取ることを決意し、貯めたお金と、アルバイトと、奨学金でようやく教育実習を終えるまでに至りました」と語る学生。彼の夢が叶わないなんてありえようか。