旅で「出会った」鳥たち

 「セガン研究の足跡を辿る旅」が無事終了した。猛烈な暑さの中、参加者の皆さん、よくぞ私の独歩ペースにおつきあいくださいました。さて、旅の話題を写真でお伝えいたします。今日のテーマは「鳥」。
 エドゥアール・セガンの生まれ故郷クラムシーを流れるヨンヌ川岸付近はオートキャンプ場として開発されております。ずっと昔はパリに筏に組み立てられて送られるペチカの薪材の集積場でありました。一羽の鴨が偵察に来て脅し声を上げていました。

 セガンの養育の里オーセールは中世の、教会を中心とした城郭都市の姿を残している美しい街です。サン=ジェルマン大修道院の聖堂入り口に設えられた聖書台。

 ヨンヌ川縁で羽を繕う白鳥。 

 強烈な日差しを浴びながら水面にくっきりと泳ぎの跡を残す鴨。

 この地方の「色」を残す屋根にくつろぐ鳩。

 セガンがさまざまな社会活動の足跡を残しているパリにも鳥たちが生き生きと時を過ごしておりました。まずは、パリ最西端のセヴル橋の下に生息する鷭(バン)。「薪材で作る筏」を記述する文献に登場することでも親しみを覚える。

 パリ5区内のモスク内のカフェーに遊ぶスズメ。

 最後に、植物園内の小さな児童遊園施設メリーゴーランドの看板鳥ドードー。フランス語のDodoには「ねんね」のような意味もあるそうです。