完成

 今月28日フランス・クラムシーでの報告「日本におけるエドゥアール・セガン」、文書完成。通訳さんとこれをどのような報告の仕方をするのか、打ち合わせをしないといけないけれど、26日に現地でお会いするので、その時にすればいいか。討議含めて1時間という持ち時間。これまでぼくが参加してきたあらゆる「会議」の中で最も持ち時間が長い。シンポジウムとはいうが、全体でいえば、各種講演集会という感じ。もう間近なんだな−。はらはらどきどきまでは、まだしてないけれど。
○無性に、知ったかぶりの無知の醜態をエッセイに綴りたくなってきた。憤怒のやりどころはこんなことぐらいしかない悲しさ。そのうちにまとめよう。☆なかなかの装丁本。20世紀に入ってすぐに作られている。扉ページを開けるとある夫人のポートレートが貼り付けてある。それを指さしながらXさん曰く、「ほら、これを見れば分かりますがね、自費出版のビオグラフィーなのですよ。」「そうですか?私にはそうは思えませんけれど。」「あなたは本当にモノを考えない人だね、写真が組み版ではなく貼り付けてあるんですよ。それを見ても自費出版でしょう。この肖像写真のお身内が写真主の業績を称えて作ったのですよ。」「写真が組み版になるのが一般的になる前の制作じゃないですか?」「その根拠を示しなさいね。」「出版史を捲ればすぐに分かることですね。」 2003年のことであった。