来襲と来訪と

◎4限の授業準備中の昼、椅子の背もたれがガタガタと振動する。何だ?気のせいか?と思い作業を続行したが、またもやガタガタ。背中を振り返ると、にこにこ笑顔のあの子が手を挙げてオッス!今日はお話しのお相手をする余裕がないのだ、ゴメン。来襲の主はスッと音もなく消えていった。ゆったりとお相手をすべきお相手なのだが、時間と暇との兼ね合いが難しい状況が続く。
◎3限の時間も半ば過ぎたあたり、明日の授業の準備をしているところへ、なにやら美しい華の動き。ふと右手を見ると、にこにこ顔が心の底からわき出るような「先生、お元気ですか。お久しぶりです」との声を添えてぼくのすぐ側にいた。慌てて席を立ち、接客スペースへご案内。今日の4限の受講生も一緒の来訪だ。かつて「登校拒否」の理解の仕方についてぼくに批判的なメールを下さった学生。誤解に基づいていたのでその誤解を解くべく返信を差し上げて以来だ。にこにこ顔の君に連れられて今日はやって来た。さっそく、再来週授業でご活躍願うことを依頼、快諾を得た。この「登校拒否」を大テーマとして、自主ゼミのW君にもN君にも登場してもらうことを確約。これで、再来週の授業の枠組みはできたわけ。そのきっかけを与えて下さったぼくの華君に感謝。
◎自主ゼミは「性教育」をテーマに。「性」が語られない「性教育」論。やや欲求不満故、饒舌を弄した。ごめんなさい。
◎Tさんに、「文明化」と「文化化」にかかわって、「エミール」も「野性の少年」も、結局のところ、「文明化」のために「文化化」を行っている、というぼくの理解をメールでお伝えした。聞き間違いでなければ、トリュフォーとぼくとを重ねて見る―ただし、手紙魔という点でだったと思うけれど―というお考えに対する1つのアンチテーゼ。
◎Kさんに初めて電話を差し上げた。