右から左へ、下から上へ…

 明日は2012年の大晦。今日のうちに、新しい年を迎えることができるように、全てを整えて明日はゆったりと過ごす。それが常識だと教えられたのはずっとずっとずっと昔、「シバタのおばちゃん」だったなあ。それで、30日は杵うすの餅つき。10歳の時に初めて杵を持たせてもらったっけ。
 などと思い出すのはいいけれど、我が家のことはこの「教え」通りにいったためしはなかった。31日除夜の鐘が鳴る11時30分からは鐘撞きに出かけなければならないとじりじりしながら、「正月の飾り付け」をした。そう、31日になってもまだ、終わっていないのだ。
 この記憶がじつは今もなお現実としてあることに、苦笑い。朝から、あっちこっち掃除に精を出すが、「普通のうちとは違うからね。」という細君の声に叱咤されながら―決して激励ではなかったな―、あの声―、床磨き。それが終わると別の場所の片付け、そして磨き…。一向に終わりませんな―。
 朝早く上娘が「行ってきまーす。」、お昼過ぎに細君が「ちょっと出かけてくるわね。」
 我が家の女性たちは、うちだけではなく、あっちこっちと狩り出されていて、大変。さあ、10人もいるネコたちは手を貸してくれるどころか、引っ掻き噛みつかれてしまいそうなので、おんら一人でがんばって仕上げましょう。
 いてててて・・・.腰がいたーい。