学習はじめ?

 今日一日リビングにて過ごす。テレビを見ない生活に慣れてしまったのか、することが無くて暇を感じていても、テレビを見ようと思わなかった。新聞も穴が空くほど見つめるほどには情報に魅力を感じない。
 ・・ということで、「筏師」の学習、というより、史料翻訳に取りかかったが、これまた、難解。単語を知らないのはやむを得ないとしても、「筏」産業用語なのだろうか、それとも近世あるいは地域語なのだろうか、訳をつかみ取るのに四苦八苦。言語学をやってこなかったから、などと言い訳を内言でしながら、歴史学、文化史学、産業労働史学、地域史学等々、ぼくのこれまでの学習史には完全に欠落している分野である。「おまえ、本当に、これからやるの?真っさらさらだよ。」と逃げにかかるぼくが確実にいる。「どうせやったって、どこの誰にも聞いてもらえないよ。」と「人付き合いの悪さ」に嘆くぼくもいる。さて、困った。
 「筏師」というテーマの下、これから進めていこうとする学習の「ターゲット」は何なのだ?少なくとも、今日の学習で、今まで見えなかったことが見えたこと。単純に言えば、1.モルヴァンからクラムシーへ、2.クラムシーからパリへ、だ。つまり、1.薪材になる樫の木枝の伐採にはじまり「筏」に組み立てる以前の産業行程、2.「筏」に組みたて「筏師」によってパリまで運ばれ、パリで売りさばかれるまでの産業行程、となる。この二つに分けて考えなければならない、ということだ。
 ぼくはもっぱら2.に視点をあててきたけれど、果たしてそれでいいのか、ということをしばし考えていこう。