きこり考のために

 FBへの今日の投書:今日は、森林労働者について多少調べ物。日本のそれではなくフランスの中近世。季節労働者故、森林周辺の農民たちから畑を荒らす厄介者としてみなされていたようだ。人々の間で言い伝えられてきた「妖怪」にもたとえられて。その森林労働者とは、いわゆる「木こり(木材伐採人)」である。我が国の生活綴り方の始祖とも呼ばれる小砂丘忠義(ささおかただよし)、そしてその朋友であった上田庄三郎の父親も「木こり」であった。そういった「職人」に焦点を当てて近世・近代を語ってみたい。「半奴隷」とも呼ばれたという「職人」の、職能を通した人格形成を捉えてみたい。近代学校とはまったく違う様相を捉えることができるだろう。
 FBでのコメント:
中村弘行 宮本常一を彷彿させる取り組みですね。宮本の場合は海・島・半島に焦点が当たっていました。その森林版ですね。大仕事ですね。
川口 幸宏 有さん、有難いコメントをいただきました。宮本常一の「常民」思想に惹かれているのは事実です。生活綴り方研究もそうでした。パリ・コミューン研究もじつはそうでした。そして、「セガン」研究を仲介にして、フランスの「常民」とりわけ森林・河川労働を一本の流れで捉える「いかだ師」という職人を浮かび上がらせるべく、まずは「きこり」という職人を対象化してみようと思いました。面白いですが、フランス語の壁にぶつかってばかり。挫折寸前ではあります。
◎夕食会を「フグ」で

 おいしかったです。