無事帰国

 事故無く韓国滞在を過ごした。特段の感慨もない旅だったけれど、明日への鋭気は取り寄せたような気がする。以下、FBにアップ。
 今回の釜山訪問は、私が若い頃から問題意識を持ってきた戦前生活綴方史研究につながるもので、生活綴方というと「北方性教育運動」を代表格で語られますが、私は、別の視点を用意してきました。それは、今回の旅に象徴される、植民地同化教育としても力を発揮していたことをも明らかにしたい、ということです。今回は、「釜山府内普通学校連合綴方研究会」が編集した『みなと』という文集の所在を求めてのことでした。『教育・国語教育』という雑誌の昭和10年10月号にその存在が記録されているだけで、実物を見てはいません。
今回の旅も、また、空振りでした。研究という仕事をしていて常に出会うやるせなさを覚えます。しかしまた「期待」を膨らませて、現実生活に戻ります。