講義開始

 今日から2日間、3年生を対象とする『教育実習1」の集中講義。ぼくの担当は今日の午後3クラス各1時間。かつての言い方では『子ども把握』をテーマとし、具体的な実践活動として「赤ペン」を行った。Mが六年生の時に綴った算数が理解できた喜びがテーマ。Mらしく計算ができて便利だと書いているが、その表面のみに囚われない教師としての「読み」の必要性に気づいてほしいと思ってしくんだ授業。書かれたことのみ、つまりぼくの言葉でいうと「記号」の理解のみで子どもが分かることはない、というところを語りたかった授業。ゆっくりと、ゼミ形式で、やりたいなぁ。
 「セガン教具」について、こう考えた。一つはセガン直系、もう一つはブルヌヴィル経由系。直系の方は滝乃川学園とからんでくることもあり、ぼくにはお手上げ。しかし、前者について:石井亮一セガン夫人からもらい受けて日本に持ち帰った、そしてそれを使って実践をした、という史実は重いだろう。学園火災とともにもらい受けた教具は我が日本ではなくなってしまった。後者についてはモンテッソーリ法との絡み。研究が本格的に始まりつつある。