帰宅

 昼前、約40日ぶりに帰宅。病院からタクシーに揺られ、窓外の花をたくさんつけた桜並木に、感慨ひとしお。入院前は大雪でわさわさしていたのに。
 我が家では、以前と違った様態になったぼくを受け入れるために、風呂場の工事、ぼく専用の部屋の準備その他が進行していた。世話と手間をかけさせて心からすまないと思う。自立の幅を進めていくことで、この家族の心と行動に応えていくことを強く決意した。その第一歩がパソの入力。左手指が思うに働かないので、入力作業を右手指だけに頼ろうとするところを我慢、両手をポジションに置き、定法通りのキータッチ。それにしてもA に小指を合わせてストロークしても、大概の確率でW入力になってしまう。指に力が入りにくいだけではなく、ポジションに狂いが生ずるのだ。間違いなく「障害」のある左指なのだ。この無駄な作業の中に、指の活動を回復させるリハビリが行われる。「生活の具体の中でこそリハビリを!
 いただいたお便りに返信、お礼など。この作業は明日に続きそうだ。