自己リハビリ


 どんどん体調が優れなくなっていくような気がする。
 起床の目覚めは悪くない。しかし身体、とくに下半身に力が入りにくい。脱力感というより、ぐらつきだ。だから、どうしても朝の散歩に出かけるのが遅くなる。今朝は7時。無杖歩行で30分ほど。15分ほど過ぎたあたりから、右脚付け根に痛みが襲い来る。そうとう左足をかばっているからだろうか。
 午後にも外出した。今度は有杖。1時間、やはり15分ほど過ぎたあたりから痛みが襲ってくる。こうなると、身体の構造の問題なのだろう。
 朝と午後とで8の字を描いた散歩となった。午後に白山神社を組み込み、「保護者」たちの健康を願った。退院以来お会いする機会がなくなったので、せめて祈りだけでも捧げよう。
 室内では手のリハビリと声のリハビリ。声は宮沢賢治の「風の又三郎」の音読。ゆっくりとはっきりと。
 「風の又三郎」は小学校5年の時、誠之小学校の校庭(グランド)に張られたスクリーンに投影された映画で見た記憶がある。夏の夜だったのだろうな。昭和29年頃だから、昭和15年日活作成の作品だったのだろう。冒頭の、と言うか、背景音響の「どっどど どどうど どどうど どどう」合唱は今でも耳の奥から蘇ってくるようだ。今日は「九月一日」の章だけ。