嬉しいものです


 今朝はいつもより遅めの散歩訓練。地域の歴史探索をとの目的を持ったのだが、思いの外開発、再開発が進んでおり、数年前に歩き回った時の面影を探し出すのが一苦労、というより、次回の課題に回さざるを得ないほど。本当の地域変貌が急速に進んでいることを知った次第。
 7時半、南柏駅方面、つまり、ぼくの通勤路であったバス通りを歩いた。200メートルほど歩いたところで、夢が追い抜いていった。
「おはよう、気をつけてね。」「おはよう、行ってらっしゃい。」
 急ぎ足の夢の背中を見送りながらよたよたと進んで行ったが、ぼくの前を行くリュック姿の初老のご夫婦のご婦人が、くるりと振り返り、「今のお嬢さんとお知り合い?」とぼくに声をかける。やや戸惑いながら「娘です。」と答えると、ご婦人、にこやかな笑みを浮かべて、「あら、まあ、そうなの。いいお嬢さんね、よくできたお嬢さんね、いつも明るい声でご挨拶いただくのよ。」とおっしゃる。「それはどうも、ありがとうございます。」と御礼申し上げた。
 親の知らないところで、娘のいい評判を聞くのは、嬉しいものだ。
 ご夫婦はこれからお揃いでどこかにお出かけなのだろうか。駅近くにある銀行から出てこられるところで、またお会いした。ぼくはその後、「徘徊」的散歩にいそしんだ。4500歩。90分。