2008-01-01から1年間の記事一覧

社会の「暗い谷間」に追いやるのか?

日本生活教育連盟MLへの投稿。 「ご承知のように神田高校入学者選抜試験不合格の問題がにぎわしく報道されています。入学試験の公表基準とは別に「裏基準」で以て受験生を選別し、公表基準では合格だが裏基準によって不合格とした、このことによって学校長が…

ただ一人だけが・・・

「道徳教育の研究」は先週に引き続き、模擬参加型授業。男子学生が教師役。「音楽と私」をテーマに二人の男子学生に語ってもらいフロアから質問を出していくスタイル。一人は「楽器」、一人は「声楽」。80数人の参加者の一人を除いて全員が二人の語りに込め…

「二度と来るな、出てけ!」

自身の進路を自身の考えるところの有利であるように考え実践することはとがめられるわけではない。ただそこに蔑視が強く働いているとすれば、教師としては決して認められるものではない。もの哀しさと怒りといら立ちとの感情が交錯した、突然の訪問者への対…

改訂版作成&アシカ大作戦

午後、八千代出版の大野社長が来室。『新教育学講義』『モラル・エデュケーション』の再版の可否についての伺いと見通しについて。『新教育学講義』は続けていきたい思いが強いが、販路の見通しが立たず、断念することを告げた。『モラル・エデュケーション…

生身の人間相手・・・

昨日の授業では、学生それぞれが情報交換を密にすることによって自身の認識や論理も深まる、ということを内的な目的としてディベートにとり組んだ。しかし、10人程度の「作戦会議」と称するグループディスカッションに何人もの学生がまったく参加姿勢を見せ…

思想調査!!

女子学生が来室。「私学適性」を受け、某校の採用試験を受験。ペーパー問題で「あなたの支持政党とその理由を述べよ」というのがあったと言う。「これって、あってはならないことなのではないでしょうか。」と件の学生。私学とはいえども公教育を担うからに…

高齢者仲間入り祝賀会

高齢者の仲間入りを果たした老いの鶴を祝ってあげましょうと、心優しい貴婦人トドちゃんのご案内よろしく、久方振りにトド鶴コンビが都心も都心、六本木の超ハイソサィアティ御用達の上海料理店を訪れた。 案内いただいた個室!円卓には、金の延べ棒と見紛う…

「生徒指導の研究」「道徳教育の研究」

昨日は「高齢者になった内祝い」を池袋で楽しんだ。そのため、昨日の授業の「総括」が今になった次第。 「生徒指導の研究」は、「いじめ」という問題に焦点化した授業から、「生徒指導とは」という、いわば一般論へと拡大。「生徒指導の意義」についての検討…

教育実習で学んだこと

昨日は5限終了後、自主ゼミで、「教育実習報告会」。中学、高校、公立、私立、社会、日本史、国語、数学、英語、および道徳。これで理科の実習報告があればと思うが、ないものねだりは仕方がない。報告を聞く方(つまり3年生以下)は自主ゼミのメンバーでは…

アシカ大作戦停滞するか・・・

英文①の邦題は「一般に知られている」というのはデマであることが判明した。受講生の誰一人「一般に知られている」ところの「学習権宣言」と記した者はいなかった。「学習する権利」とか「学ぶ権利」というのはほんの数名。「子どもの権利条約」なんてのもあ…

よろしくお願いします!to jibun

今日から高齢者の仲間入り。大勢の先輩諸氏に可愛がっていただけるように、精一杯、嫌味と愚痴と厭世とをここで語らせていただきます。高齢者の仲間でない皆さん、「お年寄りを大事にしましょう」のやらせを思いっきりやってくださいませ。建設的でも平和で…

アシカ大作戦出発

所与の情報を習得することをほとんどの「学習」経験としてきた「未来の教師」たちに、臨床心理学的な意味での「学習」ではなく、人間の発達過程を尊重し人間性の実現のための「学習」について理解を深めさせるにはどうしたらよいか。明日の「教育方法・技術…

セガン研究の趣旨

人間の子どもとして生れ落ちた人びとの中で、人間として扱われず、育てられず、ある者は闇に葬られ(抹殺)、ある者は社会の外に棄てられ(遺棄、隔離)、ある者は生涯を<囲いの中>で過ごさせられていた(幽閉)その人群れの中に、<はくち>(重度知能障害…

母の夢

昨夜、母の夢を見た。いや、正確に言えば、夢に母が登場した。虫に食われた背広の始末をしようとしているところへ、「あんなー、相談なんやけど」と母の声、振り返ると、教師生活晩年の頃の母の様子。腰も顔つきもしゃんとしている。母が養護学校で講師をし…

セガン総括その2

「川口さんが方々、寄り道したから、このセガン研究はかけたのです。」 「と言われますと?」 「普通、ぼくも含めてですけど、研究者であろうとすれば、大学院で猛烈に研究し、学位を目指し、研究者となってからは学界をリードすべくまっすぐ突き進むでしょ…

セガン研究総括

埼玉大学前B-plantにて、お昼前より4時ごろまで、このほど冊子にまとめた『白痴教育の普遍化を求めたエドゥアール・オネジム・セガン』について、S先生よりご講評をいただく。 1.「白痴教育の普遍化」には2通りの理解が生じる、1つは「白痴教育」は一般教…

教育実践は「他を頼む」ことで豊かになる

「生徒指導の研究」と「道徳教育の研究」 今日の授業の命題は、何と言っても、教師の実践力量は英雄主義では成り立ち得ない、いかに「他の力」をあてにするか(ということは、「いかに他からあてにされるか」)」という学校の組織原則が必要になる、もちろん…

学生の心の中を引っ張り出す

ぼくがもう30年以上も前からささやかな教育方法として導入している「感想・意見その他」を自由意志で書いて提出させる出席票のことを、大学という世界の、ぼくにとっての「世間」では、リアクション・ペーパーと呼ぶことを知ったときの驚き。自分の授業内容…

寝るか?!グループ討議で!

学園祭明けの最初の授業「教育方法・技術」。36名の出席。5人9グループのクラスだから10名が欠席。 「学習」過程を理解した教育活動を進めることを学習課題として、典型的な事例としてフレネ教育やホール・ランゲージなどを紹介してきたが、教授=伝達としか…

たあけ日記が始まる

小生という言い方がすっかり馴染んだ老生。 見知らぬ土地をそぞろ歩きも出来るか出来ないか、というほどの老生。 19世紀のパリを見つけるためだったらそぞろ歩きは是非続けたい、というほどの老生。日常の小生を綴ります。